本記事は「セキュリティ基本講座」シリーズの第2回です。
👉 次回:スマホを安全に使うための基本設定
近年、SNSやネットバンキング、ショッピングサイトなどあらゆるサービスで不正アクセスが問題になっています。その多くの原因は パスワードの弱さや管理方法の甘さ にあります。
この記事では、初心者でも実践できる「強いパスワードの作り方」と「安全な管理方法」をわかりやすく解説します。
強力なパスワードの条件とは?
多くの人がやりがちな「123456」「password」「abcd1234」などの単純なパスワードは数秒で破られてしまいます。
安全なパスワードには、以下の条件を満たすことが推奨されます。
- 12文字以上(できれば16文字以上)
- 大文字・小文字・数字・記号 を組み合わせる
- 名前や誕生日など、個人に結びつく情報を避ける
例:N@goY@2025!Sec
(覚えやすさと複雑さを両立したパターン)
パスワードの使い回しは絶対NG
1つのパスワードを複数のサービスで使い回すと、1つ流出しただけで芋づる式に他のサービスも突破されてしまいます。
たとえば、通販サイトで流出したパスワードがメールや銀行アカウントに使われていたら…被害は計り知れません。
💡 ポイント
- 重要なサービス(メール・銀行・SNS)は必ず「別々のパスワード」を使う
- 「覚えられない」=「管理ツールを使う」の発想に切り替える
パスワードマネージャーを活用する
複雑で長いパスワードをすべて覚えるのは不可能に近いです。
そこで便利なのが パスワードマネージャー(管理アプリ)です。
代表例:
- 1Password
- LastPass
- Bitwarden
- KeePass(オープンソース)
これらを使えば、覚えるのは「マスターパスワード1つ」だけ。
自動生成機能で強力なパスワードを作成し、すべて暗号化して保管してくれます。
多要素認証(MFA)でさらに強化
パスワードだけでは不十分です。近年は 多要素認証(MFA/2FA) が必須になっています。
これは「パスワード+スマホ認証」など、複数の要素を組み合わせる方法です。
代表的な手段:
- SMSコード
- 認証アプリ(Google Authenticator / Authy など)
- ハードウェアキー(YubiKey)
MFAを設定しておけば、パスワードが漏れても 本人のスマホや物理キーがなければログインできない ため、被害を大幅に減らせます。
まとめ
強いパスワードと正しい管理は、セキュリティ対策の第一歩です。
- 12文字以上の複雑なパスワードを作る
- サービスごとに使い分ける(使い回さない)
- パスワードマネージャーで一元管理する
- 多要素認証で防御力を高める
この4つを実践するだけで、アカウント乗っ取りのリスクは大幅に下がります。
ぜひ今日から取り入れてみてください。


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